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2022年9月2日

【ある日のレッスンでの出来事】

長文ですがお時間のある方はお付き合いください。

小学生のクラスでは、レッスン前に一人で黙々と練習する子、お友達とワイワイ練習する子、走り回って遊んでいる子、みんな個性豊かで、私もその状況を観察しながら楽しんでいるのですが、そんな時に一匹の蜘蛛がスタジオの床に。。。

虫が嫌いな子達はキャーキャーと騒ぎ出します。

私は虫がそこまで苦手ではないので、素手でもいけるのですが、そこはティッシュを一枚取ってそっと捕獲。
その時に小学2年生の男の子が私の所に寄って来てこう言いました。

「小さな命も大事にしなきゃ、外に逃してあげて」と、、、

私も外に逃してあげるつもりでいたので「そうだよねー」とその子に言葉を返したのですが、その子のその言葉を聞いた時、ものすごく胸に込み上げてくる物を感じたのです。

なんでこんな小さな子が分かっている事なのに、私達大人は正義の名の下に人間の命を奪い合うのかと。

当スタジオでは毎年テーマを決め、イベント出演の際の衣装としてTシャツを作成しています。
今回のTシャツデザインは「No War」

今年3月にはこのテーマを掲げようと私の中で決めて、デザインも子供のピュアな感性で色を塗ってくれた絵を採用しました。
この絵は様々な色が、大胆に枠からはみ出しながら混ざり合い、一つになっているように見えて、平和を表している様に感じます。

私達がこの「No War」を掲げて踊る事で、戦争が終わるとは思っていないし、そんな力も権力も私達にはありません。
ですが、幸せというのは先ず自分から、その幸せが身近な人へと繋がっていくものだと私は思っています。

私達のダンスを見てくれた人達が、笑顔になったり、活力をもらって頂き、それをお家に持ち帰り、その笑顔や活力が、誰かの幸せに繋がり、いつの日か、遠くの会った事もない人達の幸せに繋がればと思って、私はいつも踊っています。

夢のような、浅はかな考えと思う人もいるかと思いますが、私が持っている武器はヒップホップしかないので本気でそう信じています。

そしてヒップホップという文化は1970年代の混沌とするアフリカ系アメリカ人のコミュニティの中で、武器を取って争うのではなく、アフリカ人の根幹にある音楽とダンスを武器に、黒人社会を変えていこうと、ブロックパーティ(空き地等を使って行われたパーティ)と共に始まり、広まっていった若者文化(ズールーネイションとも呼ばれています)であり、私達がこのテーマを掲げ、ヒップホップダンスをする事に意味があると思っています。

今年のスタジオショーの最後に全員で踊る曲は「No Peace, No Life」という曲。

作品毎の繋ぎの曲はマイケルジャクソンの「Black or White」のイントロをサンプリングさせて頂きました。

メンバーみんなの思いがこもったそれぞれのダンス、「No War」のテーマを身につけて踊る事、最後の全員で踊る「No Peace, No Life」、全てに意味を持って作品を作っています。

9/4(日)12:30〜オビヒロホコテン(広小路前交差点)に当スタジオメンバー達が出演いたします。

是非皆様、私達のダンスから何かメッセージを受け取りに、そして地域を盛り上げようと、ボランティアスタッフで運営している現代版ブロックパーティのオビヒロホコテンを楽しみにお越し頂けたら幸いです。

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